【5】ゆっくりな進行

看護記

※以下は生前の夫の闘病記を綴ったもので、古いブログから徐々にこちらに移動しています

普通の癌と違って
…というか、普通の癌って何?って感じだな…

腺様嚢胞癌(せんようのうほうがん)はとても進行の遅い癌。

肺転移してから15年ほど経っている。
肺に対しての治療はやり尽くし、
肺は今は問題ない。
(いや、ポツポツたくさん腫瘍はあるけど…。

結局、今は原発の制御が不能。

頭蓋底に浸潤し始めたのも2年近く経っているかも?
今は脳にまで到達しているらしい。

5月末に頭蓋内圧亢進症状で急遽診察し、
それからステロイド服用し、その症状は落ち着いている。

痛みもあるけど、本人曰く首から上の痺れが酷いらしい。

痺れの苦しみ、経験した事が無いから分かってあげられない。
かなり大きく響く痺れだそう。

リリカ飲み始めたけど、効いていない様子。
また量増やしてもらうかなぁ。

鼻や耳からは血がタラタラと出ている。
左の耳はほとんど聞こえなくなった。

左の視力もほぼない。

ここ半月で、右耳も籠って聴こえるようになったらしい。
こちらが声のボリュームが大きくなった。

そんな状態だけど、胃ろうからの栄養摂取やトイレ・お風呂も、
何でも助けなく自分で出来ている。

私の手が必要なのは、通院の時の付き添いだけ。

発声が出来ないので、半ば通訳のような役目もある。
なので、介護という面での物理的に大変な事は、今はまだない。

病気が脳にまで達しているというこの状況。

爆弾抱えているのと同じである。

私も怖いけど、本人はどれほどか…

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